絵を描きたくないと思うこと〜自分の過去から〜前編

最近、絵を描きたいと思わないようになった。昔はどうしてあんなに絵を描いていたんだろう。
それを紐解けば何か見つかるかもしれないと思って、ブログに書いてみることにした。

わたしの記憶では、小学校に入った頃に先生から絵を褒められて、それ以来、絵を描くのが好きになった。
母曰く、幼稚園の頃から、大して絵が上手くないくせに絵に執着していたと聞いたけれど、それは覚えていない。

 よく女の子の絵を描き、オシャレな服を着せていた。その頃、漫画家やデザイナーに憧れたものだった。休み時間には、友達や先生にその絵を見せて、それを喜びとしていた。

中学校に入ってから、さらに絵が好きな友達が周りに増え、初めて自分よりもかなり絵の上手い子と対峙することになって、羨ましさと尊敬の念を覚えた。漫画・アニメオタクだったこともあり、キャラクターのイラストをよく描いていた。このときには友達に見せることの絵を描く喜びもあれば、自分が描きたいと思うことを表現出来ることにも喜びを感じていたと思う。
好きな漫画のキャラクターがいたとき、もし自分が描くことが出来れば、そのキャラクターを自由に自分で見ること、話を作ることができる。(つまり、妄想。良く言えば、そのキャラクターへの愛。)
中学2、3年生の頃にはじめて自分自身でHPを作り、そこで自分の作品の発表をした。知らない人が、反応をくれることも嬉しかった。

高校になっても、相変わらず美術部や漫研に入り、絵を描いていた。けれど、あるときにただ単に楽しいだけで、既存の漫画のキャラクターを描いたり、そのことについてだけ語るのに嫌気が指した。もっと、自分自身で創造的で、オリジナルの作品を作りたいと思うようになった。その後、漫研も辞めることにした。これは二次創作を否定しているわけではなく、自分自身の可能性をもっと拡げたいと考えたからだった。

高校時代の版権作品






高校時代のオリジナル作品


大学の進学を考えるようになった頃、美大についても頭の中にはあった。けれど、美大への受験は結局しなかった。美術部の先輩で、美大を目指している方は遠い場所へといつも美術予備校に通っていた。そして美大や芸大へ行くのは1浪、2浪は当たり前の世界で、お金は当然たくさんかかる、そんなことがまず自分の頭の中にあった。(実際、芸大ではなく、美大であれば、あまり問題なく大学へ行けることを後に知る)
後は、自分自身が練習としてのデッサンがあまり好きではなかった。美大へ行ったらデッサンを嫌というほどやらされるというので、そのときに自分の絵のスタイルはそのような方法ではないと思ったのだった。
親の勧めもあり、普通の4年制大学を目指すことにした。目指す過程で勉強が楽しくなり、絵を描くことそっちのけでひたすら勉強した。漫画も、アニメもそのときはまったく観なかったと思う。そして、偏差値は約20上がり、志望大学へと合格したのだった。
その頃から、高校のときの自分の絵柄が変化してきたように思う。

長くなってきたので、後編へ続く。

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