【物語】イエス・キリストの肖像画

　デル・パーソンスという末日聖徒の画家が、アイダホ州レックスバーグ市の北に住んでいます。彼はキリストの肖像画を描くように教会の指導者に依頼されました。彼はそれ以来、多くのファイヤサイドで救い主を描いた時の経験を分かち合っています。これは彼のあるファイヤサイドで実際にあった話です。

　パーソンス兄弟は教会が世界的に用いようとした救い主の新しい肖像画を描くように頼まれた時にとても喜び、へりくだりました。彼は指導者に自分の作品が受け入れられ努力が報われることを望んで祈りと研究で作品にとりかかりました。

　最初の作品を指導者に見せました。パーソンス兄弟はファイヤサイドの参加者にその作品を見せました。提出してから、指導者の承認を不安な気持ちで待っていました。返事がきました。「申し訳ありませんが、これではありません。もう一度試してみてください。」

　さらにへりくだりパーソンス兄弟は祈り、主の御手に使われて作品を仕上げることができるように望み、その重い責任に再び取りかかりました。

　パーソンス兄弟は二作目を参加者に見せました。この作品も人々からは賛辞を受けましたが教会指導者からは適当ではないということで、承認を受けることができませんでした。仕上げるために変更することが確かにあったのです。

　パーソンス兄弟は三番目の作品を提出しました。教会の指導者はこの作品を受け入れました。その作品は多くの祈りと断食を通して初めて備えられたとパーソンス兄弟は語りました。

　そのパーソンス兄弟のファイヤサイドに反抗的で機嫌の悪い十代の少女が出席していました。彼女は嫌々そのファイヤサイドに出席していました。彼女はいつも不機嫌で親戚や友達の愛をいつも拒絶していました。

　というのは、幼いときに恐ろしい自動車事故に遭い、両親の二人は亡くなり、その時に彼女がたった一人生き残ったのです。死んでいる両親のかたわらで、彼女は長い時間助けを待っていました。それ以来、彼女はずっと不幸でした。法律上で後見人になった親戚に預けられましたが、彼女はその家族が差し出した愛や気配りには心を閉ざしていたのです。

　しかし、そのファイヤサイドでパーソンス兄弟が描いた三番目の救い主の肖像画を参加者に見せたときに、その少女は立ち上がり、肖像画に向かって駆け出しました。そして、「彼よ！彼よ！」と何度も何度も叫びました。ある人が彼女をなだめようと近づきました。すると彼女はこう言ったのです。「私の両親が殺されてから救助の人が来るまでずっと私を抱きしめてくれた人は彼よ！」

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「イエス・キリストの肖像画」オリジナル文章の引用元不明

紙切れの書かれた本より抜粋と改変。

デル・パーソンス（Del Parson）兄弟の絵を検索すると、「見たことある！」という絵がたくさんありました。

冒頭の絵にある赤いローブのイエス様の絵も彼によるものです。このお話に出てきた絵と同じかどうかはわかりませんが、その絵も同様に、断食と祈りによって完成した絵だったのかもしれません。

Karin