イラスト「世の光となる」とメイキング
今回、教会の友達が「世の光となる」というテーマで絵を依頼してくれたので描かせていただきました。
絵の構図を考え、描き終わったときに以下のようなストーリーをイラストの裏に書添えました。
「その物語はかがやく夢を持った子どもたちから始まる。
夢をあきらめた大人たちには見えないところで
子どもたちは自分たちの宝物を持って集まった。
これから生きる中で、想像もしない試練に出会うだろう。
自分の選んだ道が良かったのかと迷う日も来るだろう。
それでも彼らは進んでいく。
自分の可能性を誰よりも知っている方がこうおっしゃったのだから。
”あなたがたは世の光である。山の上にある町は隠れることができない。
また、あかりをつけて、それを枡の下におく者はいない。むしろ燭台の上において、家の中のすべてのものを照させるのである。
そのように、あなたがたの光を人々の前に輝かし、そして、人々があなたがたのよいおこないを見て、天にいますあなたがたの父をあがめるようにしなさい。”(マタイ5章14〜16節)」
この物語の詳細はメイキングにて・・・(^^)
<メイキング>
紙: 画用紙(厚紙)F6サイズ
画材:えんぴつ、Signo黒0.38、透明水彩、パステル、綿棒、定規
世の光となる・・・の聖句を思い浮かべたときに、塔のようなところで手を上に伸ばしながら、街全体を見下ろしている少年のイメージがありました。
俯瞰の絵はめんどくさいぞ・・・なんて思いながらも、イメージが来ちゃったからには描くしかないので、今回は下書きからしっかりやることに。
色塗りなどをする本番の紙ではなく、別の紙に下書きをします。あとで、裏に光を当てて透かせることができるので。
遠近法で描くための目印になる点が紙を飛び出すしかないので、(この写真ではわかりませんが)机にシールを貼って目印にして、下書きも机にマスキングテープで固定します。
遠近法と格闘しながら、下書きは完成!建物の詳細は描きながら決めていきます。
本番用の紙です。イメージを作りやすくするために最初に薄く赤い色を載せます。
上の方は空にしたかったので青色に。
グラデーションが綺麗だとテンションが上がる!
けど、この青色を今塗ってしまったことにあとで後悔することになりました・・
思ったよりも街の面積が広くなったので白い建物にしたかったところも若干の青みが残ってしまいました。
透かすとこんな感じ。
トレース台もあるのですが、サイズは小さくてはみだしてしまいます。ですので、机が透明のガラス張りなので、机の下にトレース台を光らせて、机をトレース台代わりに使っています。便利!
下書きからペン入れ開始(≧∀≦)
ときどきトレース台のスイッチを切りながら絵の確認。
スイッチいれながら、またペン入れをカリカリ・・・。
こんなお店あるだろうな、とか、ここにこういう人物をいれようとかは描きながら考えています。
次は色塗り。
残念ながら、色塗り過程を撮り忘れてしまったので、いきなり完成品になります。すいません。。
スキャンできないサイズなので、カメラでパシャリ。
まだこれはPhotoshop加工前なのでちょっと暗い。
ちなみに色塗りは最初、水彩絵の具で塗って行きます。色が混ざっちゃいけない部分もあるので、乾かす➡塗る➡乾かすの繰り返し。
今回、何か平べったい感じの色になってしまったので助っ人として、パステルも使うことにしました!
綿棒にパステルをつけて、細かい部分や影をつけたいところにゴシゴシ。綿棒じゃなくて、指も使います。
アップしてみるとわかりやすい。
屋根の細かい赤や黄色、子どもたちの服、ほっぺの赤などは綿棒によるパステルです。
ここで最初に話したストーリーの補足。
彼らは、学校が終わると、それぞれの宝物を持って、この教会の建物の屋上に集まります。
それぞれ、夢を持っています。
ただ、それが反対されることや、親からのプレッシャーがあったりします。
一流の弁護士になることを親から望まれている文学作家になりたい男の子
カメラマンになりたい電気屋の娘
家に帰ったら弟妹の世話をしなくちゃいけない絵描きなりたい女の子
オペラ歌手の母に育てられたギターが好きな息子
そして、平凡な家庭に生まれたけど、世界を冒険することを夢見て手を伸ばす男の子・・・
彼らにとって、今、この時間がとても幸せな時間で
これからの未来はそうじゃないときもあるかもしれない
でも、神様はひとりひとりの可能性を誰よりも知ってる
たとえ他の人が「そんなのは無理だ」と言うことを
神様は「あなたなら出来ますよ」といつも見守っておられる
それを覚えている子どもたちは
きっと、いつでも輝いて、前に進んで、誰かの光になっているに違いない
そんなメッセージを考え、今学生で、未来に向かって頑張っている友達へのプレゼントとしました。
ここにも小さな設定が。
夢を諦めたサラリーマンの顔は見えませんが、今も夢を追いかけて、努力している陶芸家のおじいさんは、子どもたちの隠れた集まりを知っています
下のほうでは、おじいさんの作品を見て、足を止めている女性がいます
左端には、スケボで縦横無尽に走る子がいます。
これは、ちょうど別の制作物でスケボのキャラが出てきたので描きました。
窓の中にもちょいちょい人影が・・。本読んでたり、ピアノひいてたり、教会の建物の一番下では食事が用意されています。
ちなみに、それぞれお店も宝石屋、鳥屋、パン屋、ホテル・・・色々ありました。
夢をかなえて、それぞれのお店を持っている人たちが見えないけどこの絵にはいます。
メイキングにちょこっと戻って・・・
Photoshopで明るさを調整して完成です。
今回の絵のメッセージは、自分への励ましでもありました。
いま、自分の夢が半分かないつつはあるけど、でもまだまだやりたいことはある・・
そういえば、この前、読んだ本にはこんな言葉がありました。
「僕が生涯の”師”と尊敬する人物は、いつも、どんなに忙しくても、嬉々として困難なことに、同時に人から見て意味のないものにみえることにチャレンジしていました。僕はその人と一緒にいて、幸せが何なのかを知ることができました。「それは、夢に胸をふくらませていること」だと。その人は、過去も顧みず、未来も顧みません。そして、全力をあげて、「今」にチャレンジしています。…僕の”師”とは、「子どもたち」です。」(塚本幸男、ランニングメール1)
まだ子どもの頃の夢を自分が追いかけていることは、わたしにとって誇りです。
あの頃みたいなのめり込み方はできないけど・・・
でも、「今」にチャレンジしていくことは続けていきたいと思います。
「今」このときを大切にしている子どもたちのように。
見ていただきありがとございました(*´∪`)
Karin
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